禁断のシェアハウス
第5章 2人の生活と和黄の気持ち
車には、エロい匂いが充満しててそれだけで感じてしまう。
「彩乃のイき顔、マジ最高。」
「和黄も、めっちゃエロい顔してた。」
「うっせー。」
そのあと、服をき直して和黄に送ってもらい、家に着いた。
まだ、剛は帰ってきてないらしく、風呂に入ってご飯を作って待っていた。
和黄とのことに罪悪感を感じて少し緊張する。
ガチャ
剛が帰ってきた。
「ただいま。
早かったね。」
「そ、そうかな。ご飯作ったから食べよう。」
「食ってきてないの?」
「あ、昼ごはんは食べたけど、晩は食べなかったんだ。」
「……そっか。
彩乃、なにしてきた?」
冷たい剛の目が刺さる。
ばれた?
「え、普通に、話してきただけだよ。」
「そう言えって言われたのか?」
「なんでそんなこと言うの?」
「彩乃の香りじゃない匂いがする。」
風呂に入っても落ちなかったの?
「携帯出して?」
そう言って手を前に出す。
恐る恐る、手の上に携帯を置いた。
何か探ってる?
「何してんの?」
「関係ない。」
私の携帯なんだから関係ない訳がない。
すると、誰かに電話した。
いや、確実に和黄だ。