禁断のシェアハウス
第3章 同居人
ついに同居する人が来る日。
何気にちゃんとした服を着ておく。
朝には着くとオーナーが言ってたからもうすぐ来るはず。
とりあえずテレビても見とこ。
ピンポーン
「はーい、今行きまーす。」
来た。テンションが少し上がる。
駆け足で玄関に行き、戸を開けた。
「今日から一緒に住む方ですよね?」
そういいながら顔をあげる。
えっ?
「男?」
思わず口から漏れる。
「女?」
向こうも同じようだ。
「部屋番号間違えてません?」
「ちょっと待って。」
そういって部屋番号と渡された鍵に書かれてる番号を確認する。
「間違ってない。
あの、こんなこと聞くのは失礼だけど、どういう契約の仕方した?」
「えっと、お父様名義で契約しました。
同性としかシェアしないというふうに………あっ!」
お父様名義ってことは男性としての同性。つまり私からしたら異性限定ってこと?!
「つまり、君のお父さんがミスったってことか。」
「そうらしいです…………すいません。」
「じゃあ、オーナーに他に空いてる部屋が無いか聞いてみる。
君も嫌でしょ、僕みたいな人。」
「はぁ、お願いします。」
すごい早い。
てか、お父様何しちゃってんのよ。
とりあえず、男の人はオーナーに電話する。
「あの、ここでは何なんで部屋へ。」
小さい声で言う。
「ありがとう。」
口パクで男の人は言う。
そして、家に入った。