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チェックメイトで切り裂いて

第5章 コノハの世界事情 ~知ってる、全部~

虎は、一目散に玄関のドアを開け、走って龍の住んでるアパートに向かう

暑い中 走っていくのにはさすがに限界があり、少しスピードを緩め早足で歩く


「街の奴らなんてどうでもいい…ジャマだ…」
独り言を言いながら人を除け、アパートへ向かう。

龍のアパートに着いて玄関の前に立つ。
龍…生きてるんだよな…

ピーンポーン…
チャイムだけが、アパートと虎の体に響く。

「もう居ねぇのかよ!あのバカ…」

虎は階段を飛び降り公園に向かう。
《合いたいでしょ》 ネコ人間はそう言ってたハズだ…
そしたら、行く場所は1つ…昨日の公園だけ。

龍…居てくれ 居てくれ 居てくれ…

ばっと公園に入ろうとして走った時

生々しい血の匂い…人の叫び声…

鉄パイプか何かに貫かれた少女の身体
 立ちすくむ少年

そして…龍がいた。倒れて、気を失っている。
そこへ、あの猫…

「龍に近寄るな!化け猫…!!」

猫はこちらを見ると静かに笑い、人へと変わる
そして…龍に刃物を突き刺した

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