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チェックメイトで切り裂いて

第6章 ↑人生ゲーム↓~チェスピース~

「よーし!じゃ始めよう☆」

甘楽は楽しそうに、軽い足取りでイスに座る

「向かい側、どーぞ?」

甘楽は静かにテーブルの向かい側を指差す。そこには、甘楽が座っているイスと同じ古いイスがあった


「チェスだよな?」

「そーだよ?あれ、今になってビビってるの!?えぇ、つまんな「うるさい。始めるぞ」

虎が苛立ちながら言葉を挟む
急に口を挟まれ、一瞬キョトンとした甘楽だが、すぐにっこり笑い、チェスを用意した


チェスを用意する速さに、龍はポカーンとしていた

慣れているのか…?それにしては速すぎないか?
甘楽とは、よく分からない奴だ
ただ、龍はその印象しか残らなかった


「さぁて♪…ねぇ、君は死を信じる?」

「なっ、なに、言ってん、だ…?」

口が回らない俺を、甘楽は静かに笑い…そして、こう言った。


「やぁ、弟が負けたら君を殺そうかと♪勝ったら生かしてあげるよ☆」

「恐ろし、いことを…よく、サラッと言うな…」

強がりな笑顔で甘楽を睨む


「で、君は死を信じるの?勿論、僕は信じない。さぁ何故でしょう?」

俺が黙っていると、甘楽は静かに口を開く。

「信じる必要がないから、だょ~♪死はきっと無であり有である…違う?自殺なんて、意味がない。何故か…それは、自殺をすれば世界から消える、けどね…思いは消えないんじゃないか…なんて思うんだ~♪それなら、君は僕を恨む?」


「さぁ、な」

無機質に笑ってみせる

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