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チェックメイトで切り裂いて

第5章 コノハの世界事情 ~知ってる、全部~


疑問と龍を殺された怒りが混ざり合い、意味深な感情を作り出す。

「この、ヤロゥ…!!」
血が身体から消えてくような感覚。

「あっ…人間か…」
くるっ と、こっちを見たネコ人間(?)は不適な笑みを浮かべ、こちらへ来る。

怖い 怖い 怖い 怖い憎い 憎い 憎い 憎い
金縛りに合ったように固まり、ネコ人間を睨む。

その時、耳元で声が聞こえた。

「繰り返す?合いたいんでしょ?」

龍に…合いたい。
繰り返す?繰り返すってなんだ?


それから数秒後に気を失った。



バタン!
「いってぇ」
顔を上げると目の下辺りが床。
ベットから落ちたようだ。

腹がぁ、打った…

地味な激痛に耐え、起き上がった。
「猫…。また合いたい、か…」

ふっ…と天井を仰ぐ。
龍…また合いたい。 行ってみるか?

「少女と龍は死んだのか?」
ぞわぞわ…
背筋に何か走るような感覚。

好奇心いっぱいの反面、不安でいっぱいな心。


龍が心配なんだ…
好きなんだ…アイツのことが。
狂った愛を受け止めてほしい。
それは、自分の欲でしかない。

それでも…
それでも…愛してる

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