チェックメイトで切り裂いて
第5章 コノハの世界事情 ~知ってる、全部~
恨む事しかできない…
憎いという感情しか抱けたない自分
「猫、お前は龍の過去も俺の過去も知らない…なのに何故そんな口をきける?」
睨むように、上を見上げる。
「だって、僕は…キミだからね…?
理由なんて…
あっ、あったよ!
過去に苦しんでその痛みが今に響いた不協和音でしょ?
あっ、難しかった?」
「僕はキミ?
お前何言って…?」
虎が言い終わる前に唇に指を置かれた。
「僕はキミ
そのまんまだよ
こんな化け猫が自分なんてイヤ?
何度でも龍を刺せる僕が怖い?
イヤ?」
うぁぁ…うっ
嫌だ 嫌だ 嫌だ
自分じゃない…
コイツは別人だ…
だから怖い
別人が自分だったら…?
何度も…何度も龍を殺すコイツが
怖い…
「そうでしょ?
そうなんでしょ?」
耳元で囁かれた言葉は美しく恐ろしい。
「そう…なのか…」
染まっていく脳内が叫んでいる。
『守れ 最後の宝を』
最後の宝か…分かった
答えがやっと分かった…
守るものはただひとつ
「…龍だけだ…」
その瞬間、猫は暗い顔になりこう言った
「何が《守るもの》だっ!!!
ガラクタもゴミも守れないくせに!
自由に楽になりたいんだろ!!?
じゃあ自分の手で
未来を消せ!!」
龍は…ただひとつの宝であり、未来か… そして
最後の肉親…
憎いという感情しか抱けたない自分
「猫、お前は龍の過去も俺の過去も知らない…なのに何故そんな口をきける?」
睨むように、上を見上げる。
「だって、僕は…キミだからね…?
理由なんて…
あっ、あったよ!
過去に苦しんでその痛みが今に響いた不協和音でしょ?
あっ、難しかった?」
「僕はキミ?
お前何言って…?」
虎が言い終わる前に唇に指を置かれた。
「僕はキミ
そのまんまだよ
こんな化け猫が自分なんてイヤ?
何度でも龍を刺せる僕が怖い?
イヤ?」
うぁぁ…うっ
嫌だ 嫌だ 嫌だ
自分じゃない…
コイツは別人だ…
だから怖い
別人が自分だったら…?
何度も…何度も龍を殺すコイツが
怖い…
「そうでしょ?
そうなんでしょ?」
耳元で囁かれた言葉は美しく恐ろしい。
「そう…なのか…」
染まっていく脳内が叫んでいる。
『守れ 最後の宝を』
最後の宝か…分かった
答えがやっと分かった…
守るものはただひとつ
「…龍だけだ…」
その瞬間、猫は暗い顔になりこう言った
「何が《守るもの》だっ!!!
ガラクタもゴミも守れないくせに!
自由に楽になりたいんだろ!!?
じゃあ自分の手で
未来を消せ!!」
龍は…ただひとつの宝であり、未来か… そして
最後の肉親…