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チェックメイトで切り裂いて

第6章 ↑人生ゲーム↓~チェスピース~

「何?コレを待ってましたみたいな?そうなの?ねぇ「うわっ!やめっ、ろぉ!!」


力無く抵抗するが本当に力が無さ過ぎて、自分が情けなかった。


「もうイライラしないの!!でね、勝負はチェスバトルなんだけど…出来なさそうだね(笑)」


「あ゛ぁ!!?このヤ「出来る人って近場にいるかな?」

顔を一気に近付けてきて、暴れる。
が、やはりダメで、腕を掴まれ 押し倒される。


「襲われたいの?」

「はっ?何、言っ、てんだ!!!」


「あっ!弟が出来るみたいだね!!」


「なっ!なん…で…分、かる、んだ!?」


「そこにいるから?」

すると甘楽は部屋の角を指差す。

その時、黒い陰が出てきた。
目を凝らして見ると、虎だった。


「離せよ、甘楽…龍を離せよ!」


キッと睨まれ、甘楽は苦笑いする。


「ワガママだな~(´◇`)
勝負出来るでしょうね?」

「余裕だっつーの」


「と、らぁ?…なん、で 此処、に居、るんだ…?」


あっ
ヤベッ…涙が出てきた…


冷たい涙が頬を伝う。


「龍を助けに、かな」
微かに笑う笑顔は悲しみが滲んでいた。

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