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チェックメイトで切り裂いて

第6章 ↑人生ゲーム↓~チェスピース~

「拾ってき、た…って俺、を…?」

猫を拾ったみたいな言い方すんなよ!!
マジでキレるぞ!!!


「そう!!拾ったみたいな?クスクス…」

「なっ…笑、うなっ!!!」

「笑うしかないじゃない?キミのその抵抗したいような表情」

楽しそうにまた笑う。

「テ、メェ…「嫌かな?見下されるの嫌い?じゃあ勝負だ」

意味分からん!
何が勝負だよ!?


ソイツを睨んだが、意味が無いらしく微かに笑う。

「してくれたら、手足が自由だよ?」

うっ!
手足が自由…
そしたら、逃げられる。
足にはまぁまぁ自信がある。


ゆっくり頭を縦に振る。

「ちなみに、僕は甘楽って言うんだよ!ヨロシク!!」

甘楽は手足の縄をスルスルと解いてく。

全て解けて、逃げられると思って、立ち上がると

「ダァメ!!!」

ただでさえ、力が出ない身体を引っ張られ、身体が倒れた。

「おっと」

痛みを待っていた俺は、さらに最悪な状況に身体が固まる。

今、龍は甘楽の腕の中。

「逃げちゃダメだよ?」

耳元で囁かれ、身体がブルッと震えた。

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