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チェックメイトで切り裂いて

第5章 コノハの世界事情 ~知ってる、全部~

外に足を踏み入れた
その時、今年も猛暑だということが理解できた。


龍の家はアパートで5分もあれば着く場所だ。

「発~見!」

階段をステップを踏みながら上がる。

ピーンポーン…

応答なし…か
その後、ドアを叩いたり殴ったりしたが龍は居ないらしい。

「あっ…公園」
虎はダメもとで、公園に向かった。

しばらくすると、近くの公園に着いた。
「あれ…いたじゃん」
ビビらしてやろうと、ゆっくり近づく…
ドン!
トラックのぶつかる鈍い音。

視界をそちらに、向けると

跳ねられた血塗れの少女…

「うっ…」

その光景と匂いに吐き気がする。

龍を見ると、あと5、6mほどのベンチで口を押さえ、屈んでいた。


と、その時だ、龍は勢いよく倒れて、地面に叩きつけられた。
「…龍!!」

虎は走ろうとした、が、動けない…
金縛りのようなこの状況。


にゃーん…

猫の鳴き声が聞こえた、その先を見ると
猫は人間に変わり、ナイフを出し
龍を刺した。


「全部…消えちゃえ」
微かにそう聞こえた。
猫…人?
わけが分からない。

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