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第1章 2015~牢獄~

「え…?誰…?」

そこからは、俺と同じくらいの背で細身、そしてものすごく美形な男が出てきたのだ。

「…お前、新人か」

その男はぼそっと俺に言った。

「…新人?いや、半年位だが…」

「そうか」

そう言うと男は地面に座り、どこで手に入れたのか、大きな水筒を服の中から取り出した。
隠し持っていたのだろうか。

「あの…あんたは誰だ?」

男に話しかけると、彼は鼻で笑って、初めて俺の目を見て言った。

「オレはなぁ、和っていうんだ。」

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