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第2章 スベテノオワリ

「…和っ…」

「ハァハァ…」

「どうし…て…」

一人の男の手にはナイフが握られている。

その矛先は、血まみれの男。

「…どうして?

それは俺のセリフですよ、
大智。」

「違うよぉ…違うんだ、和…」

「違う?ふっ、何が?

俺はわかってるんだから。」

「それは和の勘違いなんだ…

オレは…和を…」

「嘘だ…」

「和、こっち向いて」

「嘘だァ!!」

男がナイフを振りかざす。

「うっ…!!」

男は血まみれの男に抱きしめられるカタチになった。

「…っ…!」

「和…っ」

「うわぁ!!!!」

男は泣き喚きながら何度も血まみれの男の背中を刺した。

「…か…ず…」

「…うぅっ…」

「か…ず…顔…見せ…て…?」

男が下を向きながらも、彼から顔が見える向きに向き直った。

血まみれの男は、ポケットから何か取り出した。

「…ほらぁ…和…似合ってるよ

おれは、かずを、あいしてるよ」

彼が笑顔で告げると同時に、男に倒れかかってきた。

「大智ィィィィィィ!!!!!!」




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