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第1章 2015~牢獄~

「…忘れた…」

「あぁ、何か問題でも?」

「いや…」

正直驚いた。
自分の名前を、忘れた、だなんて。

もしかしたら何か理由があるのかもしれない。
その理由が気になってて俺はたずねた。

「なぁ、それには何か理由があるだろ?」

「…ほぉ。」

「俺に教えてくれ。」

男はしばらく黙っていた。

「…俺はそれを言うためにお前の元に来たんだよ。」

「…」

「あぁ、お望み通り教えてやろうじゃないか。」

彼はゆっくり語りだした。

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