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君がくれたぬくもり

第16章 告白






“好きだ”



初めて岳から聞いた気がする。




「岳……?」


「好き……とか……お前が未練なくなるまでずっと言わずに我慢してた……。」


「どうして?」


「言っても俺の一方的だろ?
陽菜は和哉がまだ好きだったわけだし……。」




そうだったんだ……



そうだよね




陽菜は何となく岳と付き合っていたけど、


岳は陽菜が他の人を好きなのを知ってて付き合ってくれてたんだよね。




自分は大好きで付き合ってるのに、


相手の心には他の人がいる…




それってかなり辛いことだと思う。



陽菜がもし岳の立場なら


相手の未練がなくなるまで待てないかもしれない。



『陽菜だけを見て!!』って叫ぶかもしれない。



でも岳は、そんな陽菜の我が儘にずっと我慢してくれてたんだね…




「岳、ありがとう…」


「陽菜……好きだ…」


「陽菜も……///」




岳は陽菜をソファに押し倒した。




そしてゆっくりとひとつになった。




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