
君がくれたぬくもり
第16章 告白
ソファの上でグッタリと寝そべる陽菜。
う゛ーー…
腰が痛いっ!!
唸っていると台所からいい匂いがしてきた。
「飯食えるか?」
「ん……たべる……」
テーブルの上にはおいしそうなオムライスが置いてあった。
「おいしそぅ…」
「うまいんだよ。
冷めないうちに食え。」
「いただきまぁす」
パクッ
!!?
一口食べて陽菜は眉を寄せた。
「どうした?」
「ピーマン…」
「食え。」
「嫌だ!!」
陽菜はチキンライスの中に混ざっているピーマンをひとつひとつ取り出した。
「このくそガキ…」
「酷い…それ彼女に言うセリフじゃないよ?!!」
陽菜は取り出したピーマンをすべて岳の皿にうつした。
