
君がくれたぬくもり
第17章 悪魔の顔
今日はお昼過ぎには上がらせてもらって、歩いて帰宅した。
岳には【バイトもう終わったから歩いて帰ってきた】とメールを入れておく。
「ただいま~」
しんとする家の中…
誰もいないのか。
陽菜はリビングに入り、近くに荷物を置いてソファに倒れる。
「お母さん…」
相変わらずけばけばしかった。
陽菜がいなくなってさらに自由奔放に暮らしてるんだろうな。
でも、気のせいかな?
どこか疲れたような表情をしていた。
一晩中お酒ばっかり飲んで、
朝まで男と遊びまわって、
そんな生活してたら疲れるのも当たり前か……
って何考えてんだか…
あんな自分の子供を虐待する悪魔のことなんて…
