
君がくれたぬくもり
第26章 再会
どうしてここにいるの…?
ぽかんとしていると、岳は陽菜のそばに寄ってきた。
「すげぇ……会いたかった…」
「……っ!」
抱き寄せられる身体。
会いたかった……?
陽菜に?
「嘘よ…!!」
陽菜は岳を突き飛ばす。
突き飛ばされた岳は驚き目を見開いていた。
「陽菜…?」
「会いたかった?
ふざけないで!!!!!
陽菜のこと捨てたくせに!!」
「陽菜…あれは…」
陽菜は立ち上がり、ボストンバッグを持って部屋を出ようとした。
「…待て。どこ行くんだよ?」
「……彼氏いるから…。」
「………は?彼氏?」
岳は立ち上がり、陽菜の腕を掴んだ。
