
君がくれたぬくもり
第34章 熱いカラダ
陽菜は早く怜香のところに行こうと、
日焼け止めを出して体に塗っていく。
岳は黙ってタバコを吸っていた。
顔、腕、足、首、と塗っていく。
あとは背中だけだが……
「んっ…んん……!!」
くそぅ!!
こういう時、体が硬いのが不便だ。
すると岳が陽菜の日焼け止めを手に取った。
「貸せ。塗ってやる。」
え……///
陽菜は戸惑ったが、内心少し嬉しかった。
なんやかんやでやっぱり好きなのだ…///
「じゃ…じゃあ……」
陽菜は岳に背中を向ける。
岳はクリームを手の平に出すと、陽菜の背中に触れた。
「……っ…///」
体がピクン、となる。
緊張でどうにかなってしまいそうだ。
「あ、今感じただろ。」
「は、はぁ!?感じてないし!ばかじゃないの!??」
振り向き、岳を睨む。
顔がにやけている。
この変態め!!
「…あっそ。じゃあこれは?」
「へ?…いやんっ!///」
岳の指が陽菜の脇腹に触れる。
陽菜が苦手なところだ。
