
君がくれたぬくもり
第41章 誘拐
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「陽菜遅いなぁ…」
やることを終え、怜香はふと時計を見る。
PM6:30…
おかしいなぁ。
陽菜にみりんのお使いを頼んで1時間。
「みりん無かったのかな?」
いや…
今日は特売のチラシだって入ってなかったし、
売り切れるはずはないんだけど…。
「怜ちゃんどうしたの?
さっきから行ったり来たり…」
テレビゲームをしながら疎ましそうにこちらを見る光。
「いや…陽菜にお使い頼んで1時間経つの。なのに全然帰ってこないから心配で…。」
「何それやばくない?
陽菜ちん、岳くんの元カノに恨まれてんじゃん?
レイプされてるとか…」
「ちょ、そうゆうのやめてよ!!」
「冗談だよ(笑)
きっと買いたいものが売り切れてて遠くのスーパーに行っただけっしょ。」
その時だった。
―――ガチャ
珍しく息を切らしてリビングに入ってきた大和。
「岳は!?」
「大和、どうしたの?」
「どうしたもこうしたも…まずいんだよ!陽菜が!陽菜が…っ」
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