
君がくれたぬくもり
第46章 声
――――「岳!」
どこからか陽菜の声がする。
幻聴か………
陽菜はとっくに逃げたはずだから、
ここはあの世か…?
ついに死んだ…?
あぁ……
最後くらいヤッとけばよかった。
陽菜の真っ白な肌に俺の印を刻み込んで……
めちゃくちゃに抱いてしまえばよかった…
あの時、嫌がられても無理矢理ヤッとくべきだった…
つーかこんな時にこんなこと考えてたら陽菜に怒られるな。
“変態!”って…(笑)
――――「…く!岳!!」
陽菜……
すげぇ好きだった。
お前に会えてよかった。
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