
君がくれたぬくもり
第10章 微妙な関係
軽くシャワーを浴び、浴室を出る。
おかげさまで目が覚めた。
水を飲もうとキッチンに行くと岳がいた。
「………。」
「……。」
お互い沈黙…。
だって昨日あんなことしたばっかりだし…///
さっき裸見られたし…///
岳も気まずいのか、ひたすら朝ごはんの納豆を掻き混ぜていた。
ごはんを食べてる時もそうだった。
ひたすら沈黙。
しかし、岳がこの重たい沈黙を破った。
「なぁ…」
「ん…」
「……怒ってんのか?」
「え?」
「昨日……あんな…こと…しちまった…から……」
………う゛///
そんなはっきり言われるとまた恥ずかしくなるんですけど。
陽菜はその気持ちを隠すように、平常心を保った。
「べ…別に怒ってないけど…」
「いや怒ってんだろ。」
「怒ってないって!!」
食べかけのトーストを放置して陽菜はソファに寝転がった。
「チッ…それが怒ってるって言うんだろうが。」
「岳こそ!!しつこい!!」
岳は食べ終わった茶碗を流しに置くと出て行ってしまった。
