
君がくれたぬくもり
第13章 りんご色
お風呂から上がるとリビングが騒がしかった。
一体何事だろうか?
『光てめぇ……返せ!!』
『や~だ~♪』
岳と光くんの声。
笑い声が聞こえるから怜香も大和さんもいるのかな。
―――ガチャ
「あ、陽菜おはよ。」
怜香が岳と光くんを指差してクスクス笑っている。
陽菜もそちらを見る。
そして叫んだ。
「キャーーーッ!!///
ひ、光くんそれはーーッ!!//」
光くんの手にあるのは
さっきまで行方不明だった…
陽菜のブラ!!!!
何で光くんがーーー!!?//
「か、返してっ!///」
バッと光くんの手からブラを奪い取る。
光くんはポカンとしていた。
大和さんも怜香もだ。
岳は「はぁ…」とため息をついてソファに倒れ込む。
「岳くん…やっらしー…」
光くんが岳に軽蔑の目を向ける。
岳は何も言わずにソファに顔を埋めている。
