
君がくれたぬくもり
第13章 りんご色
「陽菜、おめでとう♪」
怜香が笑いかける。
光くんは、
「陽菜ちんは俺のだったのに~~~~…」
と大和さんの膝の上で歎いている。
「いつからなの?」
「き…昨日……かな?//」
「どっちから!??
いや、昨日の状況から考えると……」
「岳くん…」
「岳だな。」
「岳兄からか…」
みんな声を揃えてそう言って、さらに視線を岳に向けた。
「やっぱりね…」
怜香は腕組みをしてウンウン、と納得するように頷いた。
「怜ちゃん、何が“やっぱり”なの?」
光くんが首を傾げる。
怜香はふふふ、と怪しい笑みを浮かべた。
「岳兄、最初から陽菜のこと狙ってたでしょ!」
「えっ!??」
岳が?
チラッと岳を見ると、真っ赤な顔して「それ以上聞くな」と睨んで来る。
そんなこと言われたら聞きたーい!!
