テキストサイズ

片思いの妄想伝

第3章 過去③


中学2年生となった私は相変わらず毎日彼氏に電話していました。

すぐそこに迫る危機を知りもしないで‥




忘れもしない5月のあの日、珍しく午後から部活だったので学校に行きました。

何も気にせずシューズを履いて先輩方が来られる前に準備をしようと練習場へ急ぎました。

15分程度で準備が終わり、先輩方が全員来られるのを練習場の外で待とうと練習靴を履き替え‥ようとしてシューズの中に何か入っているのを見つけました。

小さく折った紙でした。

広げてみると短い手紙。

文面は

-もう別れよう。さよなら。N-


その日の夜は一晩中泣き、初めて付き合った人との2年半の時間と別れを告げました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ