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無縁

第1章 一万円

何もしない日々が続いて、親も我慢の限界がきたのだろう。
働くなり何かしろ!と怒らせてしまった。
なんのやる気の起きなかった私だが、やっぱり、居づらい。家族の冷たい視線が痛かった。本当に痛かった。ハローワークに行って早速面接したら一発で受かってしまった。私としては、もう少しこのぬるま湯の様な暖かい生活を送りたかったのだが、周りは冷めきっていたので実家を離れることにした。最初は家族からの反対もあったが『社会勉強してきなさい』で、許しをもらった。

心を入れ替えて正社員になれるように頑張って、親に認めてもらおう。
決意をして、独り暮らしをして2ヶ月…終わった。本当のことは言えなかった。ちなみに、今もたった2ヶ月で辞めたことは言っていない。
言えないから激しく悩んだ。
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