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おまわりさんはドS

第3章 くされ縁?

佑磨と近道を歩いて行くと、あの交番の前に出た。
正直、ここまでドキドキして生きた心地がしなかった。

交番に近づくにつれて、ドキドキが大きくなる。
昨日の事が、鮮明に思い出されて…

(私、あの人の事意識してるんだ…)

いつもはしないヘアアレンジ。リップグロス。

リップメイクしかしなかったのは、きっと無意識のうちに

「…昨日…の…」
キス。思い出していたから。

ボソリと呟いた私に、
「ん?どした、昨日なんかあった?」
優しい笑顔で心配してくれる佑磨。
言えないよ。
なんでだろう、別に言ってもいい…はずなのに、

言えない。

そっか、違うよ。言えないんじゃなくて、

「…言いたくないんだ…」
ハッ。思わず口に出てしまう。
佑磨を見ると、幸い?聞こえていないようだった。

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