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おまわりさんはドS

第3章 くされ縁?

隼斗side'

杏奈の事を思い出させた、あの女。

出来ればもう接触したくなかった。

でも、なぜか気になってしまう。

あのうるんだ瞳、あの柔らかい唇、甘い香り、声、制服、言葉、全てが忘れられない…

可愛かったけど、他よりずは抜けて可愛くはなかったはずだ。

なのに、なんでキスなんかしたんだよ、確かに、俺は他人にキスする事にそれほど抵抗は無い。
今までだって。

でも、杏奈とあの女は違う

触れちゃいけない気がしたんだ…


そんな風に考えていたら、あの女が交番の前の通りを歩いてくるのが見えた。

…男と一緒にいる…?まさか。

なぜか鼓動が大きくなる。息が荒くなる。

すると、見兼ねたOLが、声をかけてきた。
「顔色悪いですけど、大丈夫ですか?」
俺はそのOLの手を振り切って、あの女の元へ向かった。


また、なにしてるんだろう俺は。

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