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おまわりさんはドS

第3章 くされ縁?

私は、おまわりさんにやっとの思いで

「お、おはようございます…」
と挨拶した。

するとおまわりさんは、突然私の顔に手を延ばしてきた。
「ひゃっ」
手は、真っ直ぐ耳のあたりに伸びて行き、
私の耳はいとも簡単に捉えられてしまった。

おまわりさんはそっと耳たぶを撫でると、
吐息のような熱い声で
「花びら…ついてる。」
とささやいた。

そう言ってニッと笑うと

「では、気をつけて。」
と言って交番に戻ってしまった。

きっと私の顔は今赤いと思う。

ほっぺが凄く熱い。

佑磨の、
「何言われた?」
という声も心臓の音でかき消されてしまった。

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