テキストサイズ

おまわりさんはドS

第2章 出会い

『以上で、入学式を終わります。』
「新入生の皆さんは教室に向かってくださーい!」
大きな声で一所懸命呼びかけているのは
子犬のような女の子って感じの可愛らしい先生だ。
その横をふと見ると、
ードキッ…ー
まるでジャニーズみたいな甘いルックスで、
パッチリとした瞳に、すっと大きめの鼻が
とおってて、薄い唇が綺麗に収まっている。
背はスラリと高く、多分身長は180cmくらいあると思う。
ほかの先生が呼びかけしたり誘導している中、
一人壁に寄り掛かって腕を組んでいる。
ときおり手をアゴに添えて考える様なポーズをとりながら新入生達を見回しているように見える。

(すっごいかっこいい人…うわ…)

ポーっとしていると、「おい!」
と頭を小突かれた。
「(い)てっ!なんだよー佑磨かー!ばかたれ!」
わざとらしく憎々しげな視線を送る私を無視し、
勝手にずんずん歩いて行く。
「ちょ、ちょっと!わ!!」

佑磨が急に立ち止まったので、転びそうになる。

「イキナリとまんないでよ!」
「俺たち、同じクラスだぜ」
佑磨はまた私を無視して、一人爽やかな顔をして言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ