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おまわりさんはドS

第2章 出会い

「えっと…あ、あれ?教室どこー?」
「し、知らねぇよ!お前分かれよな!」
「は!?あんたが同じクラスだぜって言ったんでしょ!?大体私は何組かも分からないんですけど!?」
完全に学校で迷子になった私と佑磨がギャーギャー
言い合っていると、後ろから
コツ、コツ、コツ…
と靴音が聞こえた。振り返ると
スラリとした美女のシルエットが。

なぜか、校舎内なのに風がふいて美女の髪をなびかせ、
またまた校舎内なのに桜吹雪が舞っていて、
私たちと同じローファーを履いているはずなのにコツコツとヒールのような靴音がする。

思わず私たちは息を呑んだ…
が、そのシルエットの顔を見るなり、
「み、美紅ぅー!」
「さ、西郷ぅー!」
その人物は上品な笑みを浮かべて、
「お久しぶりね、凛、笠原。」
と言った。

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