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恋のかたち

第5章 新生活

「あぁ、来たか。うん、開ける」
秋豊は電話しながら玄関へ向かい
音の様子でピザを受け取った様子だった

宅配の従業員ではなく、知り合いから受け取ったような雰囲気だった

飲み物とピザの箱をもった秋豊が戻ると
優愛にジンジャーエールと自分用にビールを持ち
プシュッと音を立て空けた

無言でコツっと缶をぶつけて飲み始め、優愛も同様に飲んだ

「これから、自炊しろよ。」
ピザもほうばりながら言われ
「料理するんですかっ?私が!?」
「うちは働かざるもの食うべからず主義なんだよ。まずかったら許さねー」

優愛の顔からまた血の気が引いていく
その後黙々と食べ続けたかたちになる

「ごちそーさん。俺、風呂行ってくる」
そう言って立った秋豊に、肩が揺れた優愛
「おい、淫乱!覗くな、期待すんな。エロボケ」
そう言ってすたすたバスルームに消えていく秋豊に、優愛はカッとなった
「そっちこそ襲わないでくださいね!この、強姦魔、エロ魔神、人でなし!ついでに私は淫乱じゃなくて普通の女の子です!優愛っていうんです!!」
大声で一気に言ったのと、興奮から、ハァハァと肩が上下するほどに力んでいた

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