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初恋は永遠に

第13章 女あらわる!

まゆside

私は、別れをいうと、走って逃げて来てしまった。

最後にけん君は何か言っていった。

私には聞こえなかった…。

これで良かったんだよね?

ただけん君の気持ちが他の子に行っただけ。

もとの関係に戻っただけ。

そう何度も自分に言い聞かせたけど、ダメだった。

溢れる涙はぬぐっても、ぬぐっても止まらない。

フッと前から抱き締められる感覚がした。

拓『泣いて良いんだよ。』

ま『うっ、え~ん、たくちゃ~ん』

拓ちゃんにしがみついて、ひたすら泣く私を黙って抱き締めてくれた。

午後の授業は出なかった。

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