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NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


心の中で、
その不思議な感覚とピアノの音が
複雑に絡み合い、混ざっていくのを感じた。

旭はゆっくりと息を吸った。


ピアノの音に自分の声をのせていく。

今日は声がピアノに
よくマッチしている気がする。

(…未夢ちゃんのおかげかな…)

そんなことを思うと、
心を満たしたあの感覚が
胸の奥で疼き出した。

まるで、
お前はその子に恋をしているのだ、と
教えてくれるように。

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