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NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


旭が歌い終わり、
ピアノの余韻がスタジオを包み込む。

『…?』

目を開けた未夢は、Reachを歌い終わっても
言葉を発さない旭を
不思議そうに見つめた。

旭は複雑な表情をしている。
それに、心なしか耳が赤い。

トントン、と肩を軽く叩くと
我に返ったように旭が笑った。

「ごめんごめん、ボーッとしてた。
どうだった?1ヶ月ぶりの俺の歌!」

未夢はその言葉に、口角を上げ、
薄いピンク色の唇から
白い歯を少し覗かせる。

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