
恋なんかしなきゃよかった
第10章 衝撃
「唯ちゃん。
今日はどうしたのかな」
「さっき
お腹に痛みがあって」
「そっかぁ。
あのね唯ちゃん。
落ちついて聞いてね」
「どうしたんですか?」
「うん。
今のあなたの体には
大きな負担が
かかるの。」
「それって
赤ちゃんか私かが
助からないってこと?」
「えぇ。
可能性がないことは
ないの。
でもね、もしかの時は
そのときは
赤ちゃんを
諦めてほしい」
「私は諦めません」
「えっ?」
「もしかのときは
私より赤ちゃんを
助けてあげて下さい。」
「唯ちゃん。
私も出来る限りのことは
するわ。」
「ありがとうございます」
「じゃあ
1週間後から入院だから
また1週間後に
来てください。」
「はい。
ありがとうございました」
