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俺様王子と白うさぎ

第1章 幼なじみの特権

引っ張られた勢いで、かなちゃんの上に馬乗りになってしまう。

かっ、顔が近い…

慌てて体制を立て直そうとすると、ギュッとかなちゃんに抱きしめられる。


「いい加減大人しくしてくれる?
俺、眠いから。」

かなちゃんはそう言って、私を片手で隣に押し倒し、腕を首に絡めて逃げられないようにしてから、スウスウと寝息をたてはじめた。


私はというと、いきなりの展開すぎて頭がまったくついていがず、なすがままになってしまう。


心臓の音だけがうるさく響いた。

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