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俺様王子と白うさぎ

第1章 幼なじみの特権

隣で寝息をたてるかなちゃんは、普段からは想像もつかないほどに無防備で、かなちゃんのこんな顔が見られるのは幼なじみの特権だなぁ、と少し嬉しくなった。


とは言ってもこのまま学校をサボるわけにもいかず。

でも穏やかに眠るかなちゃんを起こすのもなんとなく気が引けて、せめて自分だけでも起き上がろうと試みるものの、私の首をがっちりホールドするかなちゃんは、私を学校に行かせる気はないらしい。


「たまには、いいよね…?」

かなちゃんの髪をそっとなでながら、言い聞かせるように呟き、結局誘惑に負ける私であった。

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