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叶わない恋…

第3章 野中祐羽

休み時間になり、彼は起きていたので話し掛けた。


「あっ…あの…!」

『…ん?』


「えっと…その…あの…、覚えてますか…?」

『あぁぁ!今朝の子?!覚えてる覚えてる!』

「あぁ…良かったぁ…」

その時私はなぜか安心という2文字の言葉を心中思っていた。

『えっと…同じクラスだったんだね!しかも隣の席…!俺らって運命…?!』

えっ…

『なーんてな!運命だったらすげぇよw』

彼のペロっと出した舌が可愛かった。

『俺は、野中祐羽。お前はっ??』

「あ…。えっと、夏川瑠璃ですっ!」

『おいっ、なんで敬語なんだよw』

「あっ…スイマ…ごめんっ!」

『じゃ、俺のことはゆうでいいよ。俺もるりっってよぶから!』

『よろしくな!瑠璃チャン♪』

「あっ…うん。」

一瞬祐羽に呼ばれてドキンってした。

なんていうか…その。

心臓を誰かに握りつぶされたような感じ…。


これって…まさか、こ恋?!

んなわけないよね。
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