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第2章 case1 【貴方ハ誰?】

窓から入る光はカーテンに遮られている上に、夕方だからか日差しが弱く微妙で暗く感じさせているのに、

狭い部屋の中は暗視カメラを通して見ているかのようで、見えづらさが一切なかった。

一番奥に、黒板。その前に、教卓。

そして覗いている手前、出入口の近くに、背を向けた状態の椅子が一つ。

そこに座る女生徒は足を大きく開き・・・。

「・・ぁぁ・ぁ・・・ぁんっ」

それ、外に漏れるとまずい声じゃないの、まるで・・・喘いでるみたい?と気付くと一気に顔とか身体が火照った気がした。

まずいものを見た、と解って身体を後ずさりさせようと、足を後ろに一歩出す・・・つもりが、

・・・足が動かない。

何で?何が起こってるの?

身体が金縛りにかかったかのように動かない。唯一動かせるのは、目、だけ。

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