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第6章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 2

状況が飲み込めないまま、腕を引かれ、先にソファに座っていた斎の横におさまり、そして直後絡まる腕と、合わさる唇。

「・・・んっ」

狭い部屋に響く、甘い声。自分の声なのに、他人が発しているかのように、現実味が無い。

でもしっかり感覚はある。斎の唇と舌の感触と、それに伴う唾液の絡み具合とか。

そして微かに、でも確実に疼く、カラダとか。

さっきの口移しはスイッチ的なものだったのか、理性より本能が主導権を握ろうと、している。

「ヤ、ヤダ・・・ぁんっ」

唇が離れると同時に、否定を口に出来たのも一瞬で、再び塞がれ、斎の腕が忙しなく私の身体を弄り始めた。

キスの間、いつもは腕が巻き付いていただけで、それ以上何もしなかった斎。

でも、今はしっかりと服の下に手を潜らせ始めていて、

何だか、ヤバイ。ダメだって。と脳内で自己暗示を必死になって言葉を巡らせるものの、

委ねる気持ち良さに味をしめたらしい身体の方は、斎の思う様に反応し始めていた。

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