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第7章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 3

「ぁ・・・」

濡れた感触。触れているモノが何か・・・を推測できた時。

一気に血が、頭に集中していく・・・。

「い、いつッ」

名前を呼ぶ心算が、甘い痛みに途中で途切れると同時に、何でこうなったのか、理解できず、さっきとは別の戸惑いが・・・。

「こっち見て」

口頭で誘導されるがまま、右に顔を傾けると、すぐさま唇を斎が自らの唇で覆い、

「んッ」

徐々に深くなるキスと、濡れる音。警戒心は、翻弄される斎とともに崩壊していく。

「んんッッ!!」

流され、委ね、ぼーっとしている隙に、斎の右手は・・・部屋着の穿いている服の下に潜っていて、

気が付けば、足と足の間、薄布一枚隔てた上から指を上下に滑らせる。

「どこ、触って」

唇が離れたから、抗議してみるものの、既に非難の声に力が無い。

「布越しだと、物足りない?」

乾いた布が、湿っていく。指の、刺激によって。

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