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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

「咲楽君!」

背後から声がかかる。

「生徒会長」

斎はごく一般の生徒と何ら変わらない普通の返事を返す。本性を隠したまま。

「考えて、くれた?」

「それはお断りしたはずです」

「そういわずに、ね?」

にこりと笑う生徒会長は美人。現在の生徒会長は三浦あずさ先輩。3年なので、2学期いっぱいで・・・次の生徒会に引き継がれる。

「貴方が次の生徒会役員になってくれるといいと思うのよ。解らなければ、手とり足とり教えるし。人を引き付ける力があるのだから、生徒会、引き受けて欲しいのに・・・」

「会長なら、やらないこともないですが」

「本当!?」

「冗談です。生徒会なんて興味ありません。興味があるのは、彼女だけです」

・・・急に私を話に絡めないでほしい。ドキリとする。それでなくとも、同性に・・・目をつけられ・・・。

生徒会長が私を見た、直後の顔は羨んで見えた。明らかに好意ではないもの。

ただ、それは一瞬だけで、生徒会長は直後、綺麗に負の感情を消し去っていたけど。

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