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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

っていうか・・・。

目の前の斎は、は、裸、なんです、ケド・・・。

目線を反らす。泳がせる。む、無駄な脂肪のない綺麗な身体。途端に自分自身の身体が、少し恥ずかしくなる。

斎の裸、見た事ない訳じゃないけど、明かりの下では初めてで。

思わず比較してしまう。乙女心として、細くないお腹周りとか、ね。

後、あまりに均整のとれた身体に、普通にドキドキしてみたり。

軽い動揺に陥っている私をよそに、斎は何も話さず黙々と目の前で髪や体を洗っている。

その姿は・・・酷く、人間臭い。

人外の変な力を使う得体の知れない存在なのに、洗う姿はどこにでもいる、人間の男にしか、見えない。

斎は、本当に、何者なんだろう?

ドキドキしながらも、じいぃぃぃっと目の前の斎を観察・・・。

「気になる?」

「な、なん、んでもな、いっ」

気が付けば、洗い終えてこっちをみてたから、声が裏返る&動揺しまくり。

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