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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

かぁぁぁぁぁぁっと血が顔に集中している気がする・・・。暑い暑い暑い・・・一気にのぼせそう。

明らかに狼狽えてる私に、それ以上何も言うことなく、浴槽の空いている部分に入ってきて、そのまま湯船に浸かり、

浴槽の中、向き合う形になって。

で、出たい。

とは思ったのものの、身体を隠すタオルすらない事に気が付き、

出る時、身体見られちゃうから、出るに出られない。

・・・ど、どう、しよう・・・?

「動揺してる」

「し、してない、しっ」

「見せてよ、身体」

「ヤダ」

「でもどうやって出る気?」

・・・っ。

斎は、解ってる。だって、顔の表情が、余裕そのもの。・・・悪魔め。

歯ぎしりしたいけど、したって状況は変わりはしない。いっそのこと、お湯をかけて、狼狽えた隙にダッシュで逃げるとか?

・・・一か八かで。

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