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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

「こっ、こここっ!?」

まさか第2図書室に連れてこられるとは思っていなかったので、狼狽えずにはいられない。

「ここは人がいないから」

居ないけれども、人外のヒト型生物も潜んでる可能性ありますっ!!とは言えず。

外に繋がる締められたドアの音が、大きく聞こえて、

マズイ、これって逃げ場がないじゃ・・・と今更ながら迂闊さに気付く。

部屋にはドアを閉めたさっきの先輩と、後もう一人。開かずの扉に寄り掛かっている・・・男。

「ごめんね」

誤るぐらいなら、こんなところに連れてこなければいいのに。

「どうしても、用があって」

「用って・・・」

と言われても、現在全く斎にも生徒会長にも、生徒会すら接点のない私に、何の用・・・。

「咲楽斎は、どんな奴?」

「え?」

「君の彼氏でしょ?」

元彼女だと思うけど、とは言えなかった。連れて来て私に話しかけ続ける方の先輩の真意が、解らない。

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