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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

「大体、彼氏って所がそもそもッ」
「解った。解ったから黙って」

逆切れの様にヒートアップする私に、どうどう・・・と落ち着かせようとしている目の前の先輩。

ただ斎にも、この状況にも頭にきてるから、もうこうなったら斎は元なんて関係ない!!彼氏じゃないってぶちまけてやるっ!!

「だからッ」

と言いかけたところで、背後から手が伸びて、口が塞がれッ!!

「黙れ」

口を塞いだのは、今までずっと口を開かなかったもう一人。ギュッと口を塞ぐ手は容赦ない。

「お前は・・・」

と背後の男が言ったところで、パタンッという音。目の前の先輩が・・・いきなり気を失って倒れ・・・何で!?

「・・・・・・」

口が塞がれてるから言葉が出ない。ってどうしたらいいのよ、この状況は。

「そろそろお出ましか?」

口を塞いでる男はどこまでも冷静。けど、この図書室は元々薄暗い場所にある。その上、今電気はついてないし、夕方で少しずつ暗くなる時間。

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