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第8章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 1

「こいつらは、後、処理しておく。とりあえず来い」

そう言いながら近づく声に、同じく後ろに下がる。

その声に、むかむかとムカついてくる。そして、漸く口に出来た言葉は、

「もうほっといてよ!!」で。

困惑を凌駕して出てきた感情は・・・怒りだった。

「今更何の用っ?!私もう、貴方と関係ないでしょうっ?生徒会長の方が良いって事なんだから、私もう関係ないじゃないっ!!大体、こんな事になったのも、貴方が私を振り回して、彼氏づらしたからじゃないのっ!?だから金輪際その顔を私の前にッッ!!だから来ないでっ!!!」

喚く私の手を掴もうとするので、わめきながら手をバタバタさせて必死に抵抗。

でも、完全に逃れられるはずも無く、途中で手首を捕えられて、引っ張られると、

そのまま開かずの扉を開けて、真っ暗な部屋に放り込まれた。

「何するのよ、斎!!」

逃げようと必死でドアに駆け寄るも、斎は目の前でピシャンッとドアを締め切った事で、

この狭い真っ暗な空間に、斎と2人、閉じ込められてしまった。暗い上に冷静じゃないから、ドアの位置が解らない。

どうやって、ここから出たらいいのっ?

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