contract
第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2
「斎っ!!」
叫ぶけど、返事は無い。慌てて前に歩いてみると、触れた壁。でもコンクリートの様に冷やか。ドアじゃない。
音がしない。隣の部屋の事なのに、無音。ただでさえさっきの光景を見せられていたのだから、不安は増大・・・しているけど、
右手を壁に当てて、そのまま壁伝いに歩く。どこかでドアに感触にたどり着くことを期待して。
っと・・・あった!!引き戸!!
引き戸の手の部分を引く。何度も何度も・・・でもびくともしない。
「何でっ・・・!?」
斎を止めないといけない。それだけが頭をぐるぐる回る。何故か、逃げないといけないという思考回路にはならなくて。
必死に引く。何度も何度も!!
「斎、もう止めて!!」
あの時見えた以上の何が、隣で繰り広げられているか解らないまま、不安の中必死に引く・・・と開いたッッ!!
「斎ッ!!!」
開いたと同時に、叫ぶ。その直後、いつの間にか目の前にいた人物に再度腕を引かれて、暗闇の中に戻された。
叫ぶけど、返事は無い。慌てて前に歩いてみると、触れた壁。でもコンクリートの様に冷やか。ドアじゃない。
音がしない。隣の部屋の事なのに、無音。ただでさえさっきの光景を見せられていたのだから、不安は増大・・・しているけど、
右手を壁に当てて、そのまま壁伝いに歩く。どこかでドアに感触にたどり着くことを期待して。
っと・・・あった!!引き戸!!
引き戸の手の部分を引く。何度も何度も・・・でもびくともしない。
「何でっ・・・!?」
斎を止めないといけない。それだけが頭をぐるぐる回る。何故か、逃げないといけないという思考回路にはならなくて。
必死に引く。何度も何度も!!
「斎、もう止めて!!」
あの時見えた以上の何が、隣で繰り広げられているか解らないまま、不安の中必死に引く・・・と開いたッッ!!
「斎ッ!!!」
開いたと同時に、叫ぶ。その直後、いつの間にか目の前にいた人物に再度腕を引かれて、暗闇の中に戻された。