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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

何かによって四肢を椅子の脚辺りで拘束されているというのに、服を一枚一枚丁寧に剥ぎ取られていく。

見えないけど、少しずつ身に感じる、空気が肌に触れてる気がして、何となく。

ビリッという音もしないから、破られているという訳でも無い様で・・・。

ある程度冷静に考えられるのは、視界が全くな暗闇の中、という特殊な状況だから、かも知れない。

もしくは、感覚がマヒしてる、のかも。だって、脱がされてる感じなのに、羞恥心が・・・ない。

そして何故か、寒いという感覚も・・・ない。12月だというのに。

「余裕だな」

斎の声で、思考か止まる。

「余裕・・・とは違う気がする」

「どこまで余裕でいられるかな」

余裕があるのは、明らかに斎だと思う。

だって、どうやってるか解らないけど、私の四肢を椅子に固定し、服を正確に脱がせるほど、暗闇に不自由してないのだから。

声は、楽しそうな気がするし。

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