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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

受け入れる?

「自主的に、って事」

えーっと・・・。

「だって、斎がその気にさせてるからそうなってる訳で・・・」

「本当に?」

日本語を聞いているはずなのに、意味がまた理解できない。斎は私を混乱させて楽しんでるのかも。

「案外、甘い飴玉を上手く仕込んで、飲み込んでいた、だけかも知れないよ?」

話をしながら、斎の指が私の喉に軽く触れる。

「あ、め、な訳ないでしょう!?」

そんな馬鹿な・・・騙されてただけ!?なんて、嘘・・・。

「・・・どうかな?」

声だけでは答えを、真実を掴みとれない。顔の表情さえわかれば・・・と思わずにはいられない。

「操る術を使う、とは口では何とでも言える。飴玉を仕込めばそう思わせられる」

斎は、何をしたいの?

「何度か絢乃はそれで俺に抱かれてるけど、操られてると思い込んでただけだったりして」

「な、んで・・・」

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