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第9章 case4 【私ガ一番デアリタイ】 2

クスクスと笑う声がする。楽しげな斎。

「変な会話」

変な会話にしているのは、斎じゃないの・・・って思ってたのに。

「当初は彼女のふりを始めたのは事実。でも今は彼女のふりが嫌になるどころか、彼女を止める事が嫌だって言ってるように聞こえる」

「そんなこと、な」
「今から、止めてしまおうか?」

・・・・・・。

うん、と言うべき、言葉が、出てこない。喉に何か詰まったかのように。

「セックスするのは他人任せで、嫌々?

その割には最中は結構積極的だったりするのに?

今だって、本気で嫌がってない。

矛盾してる、俺の事少なくとも嫌いじゃないくせに。むしろ好きなくせに」

顔が赤らんでくるのが解る。血が上る。・・・反論も出てこない。

考えない様にしていた。だって、普通じゃない。ありえない。だって・・・。

「三浦あずさに余計な嫉妬、してさ」

「しっ、嫉妬なんて・・・」

「してない?本当に?」

本当に嫉妬してなかったら、どんなに楽だったか。 考えすぎる前に、現実から目を反らしはしたけれど。

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